【TKO9R2:09】

○土屋 修平(角海老宝石)vs福原 寛人(江見)×

10日(水)、東京・後楽園ホールで開催されたWBC世界ミニマム級タイトルマッチのセミファイナル、日本S・フェザー級10位・福原寛人(江見)対日本 ライト級10位・土屋修平(角海老宝石)のライト級10回戦は、土屋が9Rに起死回生の左フックでダウンを奪うと、再開後に怒涛の連打をまとめて、レフェ リーストップによるTKO勝利を収め、デビュー以来、全戦全KO勝ちのレコードを11に伸ばしました。

初回、土屋は直線的に踏み込んでく る福原に右ショートを浅くヒットさせたが、ラウンド中盤には福原が右で土屋を後ずさりさせ、形勢を逆転。その後も福原は右をヒットさせ、優勢のまま、ラウ ンド終了を迎えようとした終了ゴング間際に土屋は右ショートを一閃。先制のダウンを奪ったが、この回、ヒッティングで左目上をカットするハンディを負って しまう。

2Rは接近戦での離れ際に右をヒットした福原がペースを掌握。続く3R、土屋はプレスをかけたものの、強打は不発に終わり、反対 に左ジャブに右をヒットした福原が勢いに乗った矢先、土屋は再び福原が真っ直ぐ飛び込んできたところに右をヒットして動きを止め、左右の連打をまとめて、 ポイントを手繰り寄せた。

しかし、中盤戦以降はクリンチからの離れ際に右をヒットさせる福原の老獪さが目立ち、偶然のバッティングで左目 下もカットした土屋は焦りからかパンチの的確性を欠いた。それでもパワー差でポイントでは僅かにリードしているように見えた土屋だったが、初の判定決着の 気配が漂い始めた9R、会心の一打ではなかったものの右カウンターを奪うと、1分50秒を過ぎた辺りで得意の左フックが炸裂。この一撃でキャンバスに倒れ 込んだ福原は再開に応じたが、再開と同時に一気呵成の攻めを見せると、レフェリーは躊躇なく両者の間に割って入った。

大苦戦したものの、 デビュー以来の連勝を11に伸ばした土屋は「(1Rのヒッティングによるカットは)ちょっとテンパりましたね。切れると見えなくなるもんだなって。3Rに (左)拳を痛めて、左が打ちにくくなりました。でも左を痛めたのも、自分がやり方が悪かったせい。(ポイントについては)ヤバイなと思いましたよ。アゴに はもらってないけど、腫れを見れば分かるように顔周りにはもらっていたんで。(TKOに持ち込んだラッシュシーンについては)勝負所はここだと思いまし た。9Rやってみて、井岡君は凄いなと思いました」とホッとした様子で試合を振り返りました。

土屋の強打にも敢然と立ち向かっていく闘争と実戦的なテクニックを見せ、後楽園ホールの観衆を沸かせた福原は26戦13勝(5KO)5敗8分。

 

記事提供:角海老宝石ボクシングジム

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